薄桜鬼の小説を中心に活動していきたいと思っています。お気軽に拍手orコメントいただけるとうれしいです。
久々にかきましたー!
しかもなんと、今回は風千です。
風千ってあれじゃないですよ、前に書いた風間×千姫じゃないですよ!風間×千鶴ですよ!
傾向的には蛙の大好物である一方通行(風間→千鶴→土方)ですが;;
ほんとにまったく珍しい。
いや、千鶴は大好きなんですけどね、なんとなーく、書きにくいんですよ。女の子は。
今回のは、もし鳥羽伏見のときに土方さんが千鶴を守りきれず、千鶴がちーさまにお持ち帰りされて妻になっていたら、って言う感じです。
土方さんルートの鳥羽伏見のとき、ぶっちゃけあの状態で千鶴がお持ち帰りされなかったのはほとんど奇跡だと思って、もし土方さんが負けて、山崎が死んで、その状態でちーさまに連れて行かれてたら、きっと千鶴は土方さんへの思いも新撰組との思い出も忘れられないまま、みんなの訃報を風間家で聞いてうじうじしてるんだろうなーと思いつつ・・・。
いつものごとく、暗いです。
でもいつもよりは明るい。というか、未来性のある終わり方って感じです。あとちょっといつもより長い。
史実に沿ってますので、結構新撰組の方々はお亡くなりな感じです。ので、その辺が苦手な方はご注意ください。
おkな方は↓よりどうぞ。
※2012年6月10日、若干内容を変更しました。誤字と、ちょっと矛盾していたところを書き直し。以前のほうが良かった方すみません・・・
しかもなんと、今回は風千です。
風千ってあれじゃないですよ、前に書いた風間×千姫じゃないですよ!風間×千鶴ですよ!
傾向的には蛙の大好物である一方通行(風間→千鶴→土方)ですが;;
ほんとにまったく珍しい。
いや、千鶴は大好きなんですけどね、なんとなーく、書きにくいんですよ。女の子は。
今回のは、もし鳥羽伏見のときに土方さんが千鶴を守りきれず、千鶴がちーさまにお持ち帰りされて妻になっていたら、って言う感じです。
土方さんルートの鳥羽伏見のとき、ぶっちゃけあの状態で千鶴がお持ち帰りされなかったのはほとんど奇跡だと思って、もし土方さんが負けて、山崎が死んで、その状態でちーさまに連れて行かれてたら、きっと千鶴は土方さんへの思いも新撰組との思い出も忘れられないまま、みんなの訃報を風間家で聞いてうじうじしてるんだろうなーと思いつつ・・・。
いつものごとく、暗いです。
でもいつもよりは明るい。というか、未来性のある終わり方って感じです。あとちょっといつもより長い。
史実に沿ってますので、結構新撰組の方々はお亡くなりな感じです。ので、その辺が苦手な方はご注意ください。
おkな方は↓よりどうぞ。
※2012年6月10日、若干内容を変更しました。誤字と、ちょっと矛盾していたところを書き直し。以前のほうが良かった方すみません・・・
鶴の間にて、
「千鶴、」
襖越しに掛けた声は、辛うじてそいつの耳に入ったらしい。「はい」と弱った声が返ってきて、俺は小さく安堵した。死んでいるのかと思っていた。俺はもう一年もそいつを見ていないのだ。
「出ては来ないのか。」
「すみません。」
また、風の音にさえかき消されそうな声でそいつが答えた。
「でも、子供も元気ですから。」
「貴様は出て来ぬのかと聞いている。」
「気分が悪くて」
「一年もか。」
千鶴が部屋に閉じこもったのはまだ木の葉が紅い頃だった。一年どころではない。子供を産み落とした直後に引きこもったこいつは、どうしても俺だけを部屋に入れない。女中や使用人は出入りしているのだ。俺だけが拒まれ続けている。
「ごめんなさい。」
いつもここにたどり着く。ごめんなさい、と。そう言われてしまえば、そこで会話も途切れる。
ただ、今回は俺も虫の居所が悪かった。どうしてもここから出してやりたかった。
その方法を俺は知らない。
「一年以上引きこもって、何をしているのだ。」
「手紙を、読んだり。」
手紙、というのはおそらく、天霧からの文だろう。千鶴から頼んだのだそうだ。新選組の状況を細かく伝えてくれと。
「それから何をしている。」
「鶴を、折ったり」
「あとは、何をしている。」
「あとは…」
千鶴は少し口ごもり、それから少し柔らかい口調になって、また返した。
「昔のことを、思い出しています。」
この女にとっては、手紙を読んで、鶴を折って、昔を懐かしむ。そんな退屈が、俺といるよりよほど好ましいのだ。
夫婦なのに。俺は夫で、こいつは俺だけの妻、なのに。
「出てこい。」
「ごめんなさい。」
「謝るな」
「でも、」
「要らん」
違うのだ。こんなやりとりを続けたい訳ではない。
この対話は的を射てはいなくて、しかし俺はどうしてもその的を避けている。焦れったくてどうにかなりそうだった。
「もう、ひとりにしてください。」
千鶴が、泣きそうな声を吐き出した。
「もういいんです。私を、ひとりにしてください。明日になったら、」
「明日になったら出てくるというのか。」
そう言って出てきたことなんて、ないのだ。だからこそ、俺にはしなければならないことがある。そして、それが出来たことなどない。
滑稽な夫婦だった。鼻で笑ってやりたくなる。
「今日だけは、ひとりにしてください。お願いです、もう戻ってください。」
「新選組はもうない…!」
また、こうやって傷つける。こんな言葉を吐くつもりで来たのではないのに。
「貴様が居るべきは新選組ではない、風間家だ。貴様は風間の女で、奴らはもう、」
「やめてください!」
喉を切り裂くような叫びが、襖ごと破ってしまいそうに響いた。その声は確かに泣いていた。
それからはもう、子供のような泣き声が聞こえるだけで、しかし嗚咽の間に土方さん、土方さんと、聞いている方が泣きたくなるような声が混じっていた。こいつも知っていたのだ。土方が死んだということを。こいつが長く焦がれ続けた男がもういないということを。
俺はたまらなくなって、襖を勢いよく開け放った。千鶴への苛立ちか、土方への嫉妬か、自身への怒りか。それが分かる前にはもうそいつを抱きしめていた。
「風間、さ…」
ぽかんとする千鶴を見て、ようやく俺は我に返る。
襖の向こうから思い描いては諦めていた、目をそらし続けていた光景だった。最後にみたときより痩せて髪が伸びたそいつを、俺はたしかに抱いている。
そしてそれを実感するのとほぼ同時に、俺はその部屋の光景に言葉をなくした。
畳に、夥しい量の折り鶴が散らばっていた。
小さい、ちょうどこいつの手のひらに収まる大きさの、白いような黒いような鶴がそこら中に転がっている。
「これは何だ」
千鶴は未だに体を震わせている。しかし律儀にも、小さな声で答えることだけはした。
「みんな、鶴になれば飛んでいけるから…自由になれると思って、」
見ると、その鶴には皆、筆で文字が書かれている。その文字の一部から読み取れた。「千駄ヶ谷にて」と書かれている。もうひとつの鶴を見る。それには「奮闘の末、死に候」。むこうの鶴には「慶応四年五月十七日」。
すべて、手紙の切れ端だった。この女は、文を小さく切って、一枚一枚鶴にしていた。それも、なにより大切だった男たちの訃報を綴った文で。
文机の上には、切りかけの手紙がおいてある。土方の訃報だった。千鶴に誰より愛されたあの男もまた、こいつの手で美しい鶴へと姿を変えようとしている。この小さく細い指で、この女はこれだけの死を鶴へと変えていった。すべて受け入れて、ただ鶴を折っていた。
「千鶴、」
「…はい」
「あと、折っていないのは誰の分だ。」
「…え?」
千鶴は俺の問いに目を見開く。
こうして見ると、こいつは年齢以上に幼い顔つきをしていた。その、まるで子供のような顔を、俺はじっと見つめる。目が離せなかったとでも言うのかもしれない。
「全滅というわけではないだろう。誰が残っている。」
「え、えっと、斎藤さんと、永倉さんと、島田さんと…」
「俺のことも、鶴にしてくれるか。」
「え?」
俺の言葉がよほど意外だったのか、千鶴はこんどは首を傾げた。
「でも、風間さんがその…もし死んでしまっても、手紙で私に伝わることはないんじゃありませんか…?」
「ならば遺言書でも書く。それがなければなんでもいい。」
俺は、どこか頭の一部が麻痺したような感覚のまま、熱に浮かされたようにそんなことを口走っていた。俺もあんな鶴になりたくなった。
「俺が死んだら、鶴にしろ。」
千鶴は首を傾けたまま、泣いたあとの潤んだ目を見開いてしばらく唖然としたあと、おずおずと口を開く。
「怒って、いないんですか?」
「何がだ。」
「私、一年以上部屋からでてこなかったんですよ…?ずっと、ひとりでふてくされて、」
「お前は、ふてくされていたのか?」
そうだとすれば予想外だ。何故出てこないのか聞いてはいたが、内心では気鬱の病でも患ったか、そうでもなければ俺を殺す機を伺っているのだと思っていた。
だが、言われて見れば合点がいく。
二十にもならぬうちに恋を断たれ、無理やり連れて来られ、挙げ句好きでもない男と交わって子まで産まされたのだ。いじけてもおかしくはない。
「お前は、俺に怒っているのだろう。ならばなぜ出てきてそれを言わなかった。」
「だっ、だって…!」
千鶴は手の中にある折りかけの鶴を見つめながら、震える声を言葉にする。
「あなたはもっと、怖い人だって…。」
「そうか。」
思いのほか、この女の言うことは尤もだった。なんといっても、こいつをここまで連れてくるまでに俺は新選組に刃を向けたのだ。
土方に手傷を負わせ、そいつを庇った隊士も殺した。千鶴は新選組の人間を殺したその手に引かれ、その腕に抱かれ、その体と馬鍬った。
この女にとって俺は、まさに鬼なのだ。言葉が通じぬ、悪戯に人を殺す、恐ろしい人攫いの鬼。
「…ならば俺も折る。」
「え…?」
千鶴が顔を上げるより先に、俺はそいつの手の中にあった折りかけの鶴をさらい取った。そうして紙を見つめ、俺は折り方を知らないことに気づく。
「…どうやって折るのだ。」
俺が問うと、千鶴は目を瞬かせ、それから小さく笑った。はじめてみる笑みだった。
「何だ。」
「いえ、なんだか少しかわいらしくて。」
とは言われても俺は今の今まで鶴を折らねばならないような状況に陥ったことはないし、男である俺がそんな遊びに興じる理由もなかったのだから、仕方がないのだ。しかしそんな反論を言う気には不思議とならない。思えば俺は笑みを向けられたことなどなかったのかもしれない。あったのだろうが、千鶴の笑みは俺が知る中で恐らく一番笑みらしい笑みだった。
千鶴の小さな指が、俺の指に触れる。そうして一つ一つ順を追いながら、鶴になるまでを歩む。
そうして一羽の鶴が生まれたら、俺は鬼ではなくなるだろう。
俺は、俺として、この女を愛せるだろう。
鶴の転がる間で、俺はそんな予感にまどろんでいた。
襖越しに掛けた声は、辛うじてそいつの耳に入ったらしい。「はい」と弱った声が返ってきて、俺は小さく安堵した。死んでいるのかと思っていた。俺はもう一年もそいつを見ていないのだ。
「出ては来ないのか。」
「すみません。」
また、風の音にさえかき消されそうな声でそいつが答えた。
「でも、子供も元気ですから。」
「貴様は出て来ぬのかと聞いている。」
「気分が悪くて」
「一年もか。」
千鶴が部屋に閉じこもったのはまだ木の葉が紅い頃だった。一年どころではない。子供を産み落とした直後に引きこもったこいつは、どうしても俺だけを部屋に入れない。女中や使用人は出入りしているのだ。俺だけが拒まれ続けている。
「ごめんなさい。」
いつもここにたどり着く。ごめんなさい、と。そう言われてしまえば、そこで会話も途切れる。
ただ、今回は俺も虫の居所が悪かった。どうしてもここから出してやりたかった。
その方法を俺は知らない。
「一年以上引きこもって、何をしているのだ。」
「手紙を、読んだり。」
手紙、というのはおそらく、天霧からの文だろう。千鶴から頼んだのだそうだ。新選組の状況を細かく伝えてくれと。
「それから何をしている。」
「鶴を、折ったり」
「あとは、何をしている。」
「あとは…」
千鶴は少し口ごもり、それから少し柔らかい口調になって、また返した。
「昔のことを、思い出しています。」
この女にとっては、手紙を読んで、鶴を折って、昔を懐かしむ。そんな退屈が、俺といるよりよほど好ましいのだ。
夫婦なのに。俺は夫で、こいつは俺だけの妻、なのに。
「出てこい。」
「ごめんなさい。」
「謝るな」
「でも、」
「要らん」
違うのだ。こんなやりとりを続けたい訳ではない。
この対話は的を射てはいなくて、しかし俺はどうしてもその的を避けている。焦れったくてどうにかなりそうだった。
「もう、ひとりにしてください。」
千鶴が、泣きそうな声を吐き出した。
「もういいんです。私を、ひとりにしてください。明日になったら、」
「明日になったら出てくるというのか。」
そう言って出てきたことなんて、ないのだ。だからこそ、俺にはしなければならないことがある。そして、それが出来たことなどない。
滑稽な夫婦だった。鼻で笑ってやりたくなる。
「今日だけは、ひとりにしてください。お願いです、もう戻ってください。」
「新選組はもうない…!」
また、こうやって傷つける。こんな言葉を吐くつもりで来たのではないのに。
「貴様が居るべきは新選組ではない、風間家だ。貴様は風間の女で、奴らはもう、」
「やめてください!」
喉を切り裂くような叫びが、襖ごと破ってしまいそうに響いた。その声は確かに泣いていた。
それからはもう、子供のような泣き声が聞こえるだけで、しかし嗚咽の間に土方さん、土方さんと、聞いている方が泣きたくなるような声が混じっていた。こいつも知っていたのだ。土方が死んだということを。こいつが長く焦がれ続けた男がもういないということを。
俺はたまらなくなって、襖を勢いよく開け放った。千鶴への苛立ちか、土方への嫉妬か、自身への怒りか。それが分かる前にはもうそいつを抱きしめていた。
「風間、さ…」
ぽかんとする千鶴を見て、ようやく俺は我に返る。
襖の向こうから思い描いては諦めていた、目をそらし続けていた光景だった。最後にみたときより痩せて髪が伸びたそいつを、俺はたしかに抱いている。
そしてそれを実感するのとほぼ同時に、俺はその部屋の光景に言葉をなくした。
畳に、夥しい量の折り鶴が散らばっていた。
小さい、ちょうどこいつの手のひらに収まる大きさの、白いような黒いような鶴がそこら中に転がっている。
「これは何だ」
千鶴は未だに体を震わせている。しかし律儀にも、小さな声で答えることだけはした。
「みんな、鶴になれば飛んでいけるから…自由になれると思って、」
見ると、その鶴には皆、筆で文字が書かれている。その文字の一部から読み取れた。「千駄ヶ谷にて」と書かれている。もうひとつの鶴を見る。それには「奮闘の末、死に候」。むこうの鶴には「慶応四年五月十七日」。
すべて、手紙の切れ端だった。この女は、文を小さく切って、一枚一枚鶴にしていた。それも、なにより大切だった男たちの訃報を綴った文で。
文机の上には、切りかけの手紙がおいてある。土方の訃報だった。千鶴に誰より愛されたあの男もまた、こいつの手で美しい鶴へと姿を変えようとしている。この小さく細い指で、この女はこれだけの死を鶴へと変えていった。すべて受け入れて、ただ鶴を折っていた。
「千鶴、」
「…はい」
「あと、折っていないのは誰の分だ。」
「…え?」
千鶴は俺の問いに目を見開く。
こうして見ると、こいつは年齢以上に幼い顔つきをしていた。その、まるで子供のような顔を、俺はじっと見つめる。目が離せなかったとでも言うのかもしれない。
「全滅というわけではないだろう。誰が残っている。」
「え、えっと、斎藤さんと、永倉さんと、島田さんと…」
「俺のことも、鶴にしてくれるか。」
「え?」
俺の言葉がよほど意外だったのか、千鶴はこんどは首を傾げた。
「でも、風間さんがその…もし死んでしまっても、手紙で私に伝わることはないんじゃありませんか…?」
「ならば遺言書でも書く。それがなければなんでもいい。」
俺は、どこか頭の一部が麻痺したような感覚のまま、熱に浮かされたようにそんなことを口走っていた。俺もあんな鶴になりたくなった。
「俺が死んだら、鶴にしろ。」
千鶴は首を傾けたまま、泣いたあとの潤んだ目を見開いてしばらく唖然としたあと、おずおずと口を開く。
「怒って、いないんですか?」
「何がだ。」
「私、一年以上部屋からでてこなかったんですよ…?ずっと、ひとりでふてくされて、」
「お前は、ふてくされていたのか?」
そうだとすれば予想外だ。何故出てこないのか聞いてはいたが、内心では気鬱の病でも患ったか、そうでもなければ俺を殺す機を伺っているのだと思っていた。
だが、言われて見れば合点がいく。
二十にもならぬうちに恋を断たれ、無理やり連れて来られ、挙げ句好きでもない男と交わって子まで産まされたのだ。いじけてもおかしくはない。
「お前は、俺に怒っているのだろう。ならばなぜ出てきてそれを言わなかった。」
「だっ、だって…!」
千鶴は手の中にある折りかけの鶴を見つめながら、震える声を言葉にする。
「あなたはもっと、怖い人だって…。」
「そうか。」
思いのほか、この女の言うことは尤もだった。なんといっても、こいつをここまで連れてくるまでに俺は新選組に刃を向けたのだ。
土方に手傷を負わせ、そいつを庇った隊士も殺した。千鶴は新選組の人間を殺したその手に引かれ、その腕に抱かれ、その体と馬鍬った。
この女にとって俺は、まさに鬼なのだ。言葉が通じぬ、悪戯に人を殺す、恐ろしい人攫いの鬼。
「…ならば俺も折る。」
「え…?」
千鶴が顔を上げるより先に、俺はそいつの手の中にあった折りかけの鶴をさらい取った。そうして紙を見つめ、俺は折り方を知らないことに気づく。
「…どうやって折るのだ。」
俺が問うと、千鶴は目を瞬かせ、それから小さく笑った。はじめてみる笑みだった。
「何だ。」
「いえ、なんだか少しかわいらしくて。」
とは言われても俺は今の今まで鶴を折らねばならないような状況に陥ったことはないし、男である俺がそんな遊びに興じる理由もなかったのだから、仕方がないのだ。しかしそんな反論を言う気には不思議とならない。思えば俺は笑みを向けられたことなどなかったのかもしれない。あったのだろうが、千鶴の笑みは俺が知る中で恐らく一番笑みらしい笑みだった。
千鶴の小さな指が、俺の指に触れる。そうして一つ一つ順を追いながら、鶴になるまでを歩む。
そうして一羽の鶴が生まれたら、俺は鬼ではなくなるだろう。
俺は、俺として、この女を愛せるだろう。
鶴の転がる間で、俺はそんな予感にまどろんでいた。
千鶴のことを考えずズルズルつれてきてしまったのは、きっとちー様も若かったからです。あと土方にとられるのがなんか癪だったから。
きっと後々千鶴のことを改めて考えてみると、いろんなことに気づいて、「あー俺も結構やっちまったなー」となるわけです。気づけば改善されるのに、気づかないから面倒な人だと思う。
千鶴と鶴を掛けたわけではありませんが、畳と鶴というシュチュが書いてみたくて片っ端から知ってるカプ上げてって一番合うやつを探しました。ああもちろん龍山も入ってたさ!!
千鶴はきっと恋をしない限り弱い子だから、誰かが死ぬたび死にたくなるくらい心を痛めるのでしょう。そしてこの話しでは千鶴は土方さんへの恋を忘れられない感じ。
土方さん、あんた罪な男だよまったく。
男女間としては大人だけど人間的にはガキなちー様が大好きです。
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読み方はよく間違われますが「かえる」ではなく「かわず」です。
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読み方はよく間違われますが「かえる」ではなく「かわず」です。
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