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久々にうpです!
ホントにお待たせしました・・・orz
というか待ってた人なんているんだろうか・・・・。

とりあえず今回はSSLモノです。そしてBL。そして沖崎。

というか沖→崎×龍 っていう感じ。
私の中では沖田君は小学校一年生くらいの、こう、好きな子ほどいじめちゃうタイプのガキなので、沖田好きな方ご注意ください。
おkという神は↓からどぞー。



PM 4:30



「山崎君。」
無視。
「山崎君ってば」
反応無し。
「ね~。やーまざーきくーん」
はいシカト。
「…返事がない。ただの屍のようだ。」
「…死んでません。」
「なんだ、喋れるじゃない。僕はてっきり、山崎君が口利けなくなっちゃったんじゃないかと思ってしょんぼりしてたんだけど。」
「何なんですか。」
「あれ?その返答はないんじゃない?ていうか、何なんですかはこっちが聞きたいよ。話しかけても全然返事してくれないし。」
まあ、ほんとは知ってるけどね。山崎君が喋ってくれない理由。
僕が、保健室の人気者である回る椅子に座って体を揺らしていると、山崎君は手元にある紙から目を離さないままため息をついた。
「分かってて聞いてるんですよね。」
「え~?山崎君が機嫌わるい理由なんか、知ってるわけ無いじゃない。」
山崎君をいじめるのはすごく面白い。僕がにやにやしながら椅子に座ると、山崎君はジジくさいため息をつく。
「…何故井吹にちょっかいをだすんです。」
「ちょっかいなんて、やな言い方するなあ。僕は後輩と遊んであげてるだけなのに~。」
「沖田さんにとって、真冬にホースで水をぶっかけるのは遊びなんですか、しかも一方的に!もうどう考えてもいじめの域ですよ!」
「え~。井吹君楽しそうだったけど」
「錯覚です!」
山崎君は本気でキレてるみたいだった。
確かに昨日、僕が昼休みに渡り廊下で井吹君を待ち伏せで、ホースで水をかけたのは事実だ。びしょ濡れになった井吹君に雪の積もった校庭で追いかけ回されたからそのまま雪合戦に持ち込んだのも事実だ。
でも、そこから彼が風邪をひいて寝込んだのは僕のせいじゃない。井吹君の体が寒さで音を上げただけだ。
まあ、言ったらまた山崎君が小言を飛ばすから言わないけど。
「大体、遊びといじめの区別もつかない年ではないでしょう。もう高校二年生ですよ。17歳ですよ?小学生じゃないんですから。」
「ね、さっきから何の紙揃えてるの。」
「人の話を聞いて下さい!…健康カードですよ。山南先生に、番号順にするよう頼まれたんです。」
「ふーん。何年生?」
「一年生です。ニ、三年生は昼休みに終わらせました。」
「千鶴ちゃんのある?」
「…見せませんよ。というかここには男子のしかありません。女子は雪村君が昼間にやってくれましたから。」
「なーんだ。つまんないな~。じゃ、薫ので我慢しようかな。双子だからスリーサイズは似たようなもんだろうしー」
千鶴ちゃん胸小さいし。
呟いたら山崎君が僕を睨んできた。
「暇なら帰ればいいでしょう。」
「1人で帰るのって寂しいじゃない。」
「…あなたは一体いくつですか。それに、これが終わったら俺は井吹の家に行くので、1人で帰ってください。」
「なんで。」
「様子を見に行くんです。」
訊かなきゃよかった。山崎君はいつもそうだ。二言目には井吹、井吹。
「あ。」
「…はい?って、沖田さん!!」
井吹君の健康カード奪取成功。
「へー、結構字は綺麗なんだね。意外だな~。あ、龍の字、線一本足りてないよ。自分の名前なのにね~。」
「返してください。」
「やだ。山崎君も見ればいいじゃない。」
「いいから返してください!いつまでたっても帰れないじゃありませんか!」
「えー、見たくないの?」
山崎君は案の定言葉に詰まっている。べつに井吹君の身長体重が知りたいわけじゃなかったけど、この際だからもう何か暇つぶしが欲しかった。
二つ折りの青い紙を開くと、山崎君も何だかんだでのぞき込んでくる。
なんだかそれが面白くて僕はカードに目を通す。通したけど。
「…何て言うか、ふつうだね。」
「というか優良です」
びっくりするほど普通だった。そりゃあ、ここで『実は視力が8.0あった』とか『体重100キロだった』とかいう衝撃的な事実が分かるとは思ってなかったけど、ちょっとがっかりだ。
身長も平均よりちょっと上くらいで、体重も普通で、視力もちゃんと1.0あって、虫歯もなくて、とにかく普通だった。
「…さあ、もう返してください。」
山崎君が健康カードを奪って椅子に座り直す。自分だって見たがってたくせに。
「ほんと、使えないなあ。井吹君は。」
「もう帰ったらどうですか。」
あああああもうほんとむかつく。山崎君にもむかつくけど、とくに井吹君にむかつく。
そりゃあ小言はうるさいし、心配性だし几帳面だし、そんなに好きってわけじゃない。でも井吹君にもってかれるのはなんか癪だ。中学校が一緒だかなんだか知らないけど、なんであの二人はいつもあんなにべたべたしてるんだろ。ああもうほんとなんかむかつく。
「どうしてあなたがイライラするんです。」
「イライラって何が?」
「あなたは鬱憤が溜まるとペンを回します。」
「そ。気のせいじゃない?」
「嫌いなんでしょう?井吹のことが。」
「きらいだよ。」
「どうしてです・・・?井吹があなたに何かしたんですか!」
山崎君は馬鹿だ。なんでこんなこともわからないの?
僕ね、井吹君がだいっきらいだよ。でもね、それとおんなじくらい君も嫌い。だいっきらいな君をだいっきらいな井吹君にもってかれるのがなんで嫌なのか分からない自分もきらい。
「何を、嫌っているんです…?」
「うるさいなあ」
立ち上がって机に手をついたら健康カードが落ちたけど、あんまり気にしなかった。山崎君も怒らなかった。というか、怒れなかったのかも。
だって僕に唇ふさがれてるし。
山崎君はしばらく思考停止したみたいに固まって、息が苦しくなるあたりにようやく僕を乱暴に突き飛ばした。
「な、っ」
「彼がいると、こういうことができないからかな?」
「…何、なんですか…っ!」
山崎君は慌てて立ち上がって、そのまま保健室を逃げ出していった。
やっぱり、井吹君は嫌いだ。
山崎君、井吹君とはキスするくせに。












局沖田君は龍之介に山崎君持ってかれるのが悔しい。山崎君のことはわりと好き。っていう。
ちなみに沖田君が龍之介を待ち伏せて水ぶっ掛けたのはなぜかというと、昼休みに山崎に弁当一緒に食うの断られて、なんでーって聞いたら「井吹と食べるからです」って言われたから。
前にも書いた気がしますが、龍之介の弁当は山崎が作ってるといい。だって保険委員の山崎君が横であんぱんと牛乳をむさぼる龍之介君をゆるすわけないじゃないの!
んで、水ぶっ掛けたら龍之介マジギレして追いかけてきたから、わーって逃げて雪玉投げつけて逃げてきたて、そしたら翌日龍之介かぜひいたーっていう話。ぶっちゃけ雪合戦と認識してるのは沖田君だけで、龍之介からしたら雪投げつけられただけ。
あと備考ですが、この辺の設定としては龍之介と山崎は中学校同じ。そして龍之介は中学時代けっこういじめられてた。とはいっても龍之介はくじける子ではないので「あいつら暇だなー」って程度で受け流してましたが、山崎からしたら「高校になってまでいじめられてるなんて!」ってなるわけです。
過保護な子ですよ。まったく。
いつか中学時代のやつも書きたいなー・・・とか思いつつ。

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ついったには鍵がかかってますが、リアルの知り合いにばれないためなので報告していただければこちらからもリフォローするとおもいます。
読み方はよく間違われますが「かえる」ではなく「かわず」です。
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